ここ数年の新型iPhoneに採用された顔認証の「Face ID」関連パーツは、かつては故障した場合は「本体ごと交換」となり、そのため修理費用も高くなっていました。
しかし、2022年3月からは「iPhone XS(2018年発売)」以降で、TrueDepthカメラなどパーツ交換だけで済むように方針が変更されています。裏返せば、2017年発売のiPhone Xだけが「顔認証を持つiPhone」の中では例外とされていました。
が、この「iPhoneを丸ごと交換せずに、Face IDシステムの修理だけを受けられる」プログラムが、iPhone Xに拡大したとの噂が伝えられています。
ウワサの発信源は、アップル関連情報サイト「MacRumors」が確認したされる社内メモ。同サイトはアップルの修理方針については正確な情報を伝えることで知られており(正規の修理技術者への通達は、「顧客向け」である公式サイトには告知されません)、これまでも「iPhone 12|miniの背面ガラスひび割れが本体交換ではなく修理対応に」などを当ててきた実績があります。
この方針変更がユーザーにとって、どういうメリットがあると推測されるのか? 1つには本体交換よりも費用が安くなることが考えられます。また、本体はそのままのためバックアップから復元する手間が省けるほか(バックアップするに越したことはありませんが)、部品交換だけで済めば、待ち時間が短くなる可能性もあります。
iPhone Xは現在でも現役を続けられる処理能力があり、あと数年は使い続けたいユーザーも少なくないはず。「Face ID対応iPhone」がすべて部品交換だけですぐに手元に戻るとすれば、ありがたい変更といえそうです。
Source:MacRumors