米ツイッターが、ウェブサイトに埋め込まれた削除済みツイートの表示を削除していることが、海外メディアで報じられており、同社の開発担当も認めました。
これまでのツイッターでは、ユーザーが投稿済みのツイートを削除したとしても、ほかのウェブサイトなどに埋め込まれたツイートは引き続き表示されていました。例えば、これはアカウントが凍結された著名人(米国のトランプ前大統領など)の発言を確認するために重要な機能でした。
しかし、現在このような埋め込みツイートは、上記画像のように空白のツイートとして表示されています。具体的には、JavaScriptによってツイートのテキストを隠す処理を行っている模様。
Hey Kevin! We’re doing this to better respect when people have chosen to delete their Tweets. Very soon it’ll have better messaging that explains why the content is no longer available 🙂 my DMs are open if you’d like to chat more about this
— Eleanor Harding (@tweetanor) March 29, 2022
このような仕様変更に対して、元グーグル開発者のKevin Marks氏はブログにて「公的記録の改ざんにあたる」と非難。それに対して、ツイッターでシニアプロダクトマネージャーをつとめるEleanor Harding氏は「人々がツイートを削除することにした選択を尊重します」と反論し、今回の仕様変更を認めているのです(上記のツイート)。
今後、削除された埋め込みツイートはただの空白ではなく、削除された理由が表示される予定。一般人としてはツイートが消えてくれたほうがありがたいのも事実ですが、言論の自由や情報の公共性との釣り合いもあるため、難しい問題となりそうです。
Source: TechCrunch