先週末、アップル公式サイトに「Dual USB-C Port 35W Adapter」のサポートページが現われ(すぐに削除)、実は同社が35Wのデュアル(2つの機器を同時充電できる)USB Type-Cポート搭載電源アダプターを準備中であることが明らかになりました。
また、この製品が実際に発売されるか、いつ発売されるのかは不明でしたが、「まもなく量産に入る」とのアナリスト予測が伝えられています。
TF International Securities(証券会社)のアナリストMing-Chi Kuo氏は、上記のニュースを受けて「量産が近づいている」とTwitterでコメントしています。Kuo氏はアップルのサプライチェーン情報に精通しており、これまで何度も未発表製品を正確に的中させたことで知られている人物です。
もしも製品の量産に入ったとしても、直ちに発売されるわけではありませんが、数か月以内に発表される可能性は大いにあると言えます。
またKuo氏は、2022年内に本製品の出荷台数が200万台~300万台に達するとも付け加えています。すでにサードパーティ製のデュアルUSB Type-C充電器が珍しくなくなっているなかで、強気の見通しと思われます。
35Wがどれほどの電力かといえば、iPhone 13 Pro Maxの急速充電は最大27Wであり、Apple Watch Series 7の急速充電は5Wということで、2つを同時に充電しても十分に余裕のある容量です。
製品について気になるのはやはり、充電アダプターを小さく軽くできるGaN(窒化ガリウム)技術が採用されるかどうかでしょう。ここ数年、アップルはGaN関連チップを調達していると報じられており、実際に16インチMacBook Pro(2021)同梱の140W電源アダプターはGaN充電器だと判明しています。
より小型の製品についても、Kuo氏は3月に「30W対応のGaN充電器を2022年内に発売するかもしれない」とツイートしていました。最近のiPhoneには充電アダプターが同梱されていませんが、どうせ買い足すのであれば「一度に2つ」を充電できる製品がありがたいかもしれません。
Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)