実業家のイーロン・マスク氏は米ツイッターについて、そのアルゴリズムをオープンにするべきだとの考えを明かしました。
ツイッターのようなSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は、ツイートなどのコンテンツの表示の優先度、あるいは非表示にするかどうかなどの判断を、コンピューターによるアルゴリズムと人力の両方で行っています。これにより、問題がないはずのツイートが非表示になったり、不当に表示回数が減らされるなどの問題も起きています。
そしてカンファレンスイベントの「TED」に登壇したマスク氏は、「ツイッターは事実上の街の広場のようなものになっている」と延べ、つづけて「アルゴリズムをオープンソース化し、コンテンツへの取締の介入を最小限に留めるべきだ」との考えを明かしたのです。「人々のツイートに対する、表示回数を多くしたり、あるいは減らしたりといった変更は、明らかにされるべきです」。
マスク氏といえば電気自動車の米テスラや宇宙開発企業のスペースXを率いているだけでなく、4月4日にはツイッターの株式を大量に購入し、筆頭株主になったと発表。その後に取締役への就任を否定したと思いきや、14日にはツイッターの全株式の買収を提案するなど、ソーシャルメディアでの注目を一身に集めています。
とはいえ、ツイッターによるツイートなどのコンテンツに対する取り扱いが、いまいち不明瞭なのも事実。いちユーザーとしては、アルゴリズムのオープン化の実現に期待したいものです。
Image: rafapress / shutterstock.com
Source: Engadget