米国国務省は、オンラインでアートを鑑賞できる「Google Arts & Culture」と提携して、世界中の文化遺産を簡単に探索できるようにしたと発表しました。
記念物と遺跡の国際デー(World Heritage Day)の一環として発表された特設サイトでは、世界130カ国以上にある1100もの米国の文化保護のための大使基金に関わる遺産をバーチャルに訪れることができます。
米国国務省のLee Satterfield氏は「文化遺産や物、伝統は、世界中の人々の誇りであると同時に、注意と警戒も必要です。そのため国務省の文化遺産センターが(AFCP)を通じて、各国政府や組織と協力し、自然や人為的な脅威から文化遺産を保護・保全しています」と述べています。
特設サイトで仮想訪問できるのは、タイのアユタヤ歴史公園にある仏教寺院ワット・チャイワッタナラムや、エジプトのイマームアルシャフィイの霊廟、古代ナバテア人の建造したペトラ遺跡などです。
文化遺産センター側からは、合計で100枚以上の遺跡の画像を新たに追加したそうです。また、文化遺産保護に関するストーリーが、動画や画像付きで紹介されています。
文化遺産センターは、今後もこのサイトにストーリーを追加していくことを約束しています。また文化遺産に対する最大の脅威は気候変動であることから、Google Arts & CultureのHeritage on the Edgeプロジェクト(気候変動にさらされる文化遺産を守るための努力)も紹介されています。
「何かを守りたい」という気持ちは、ふだんから馴染みがあり、愛着があってこそ湧き上がるものでしょう。家にいながらバーチャルに世界の文化遺産を探索して、気候変動への理解や対策が必要という意識を分かち合っていきたいものです。
Source:Google Arts&Culture,Google
via:Engadget