iPhoneやApple Watchの「Apple Pay」は、クレジットカードを登録しておくと、オンラインやお店で簡単に決済できる便利な手段です。このApple Payに初めてカードを追加したり、あるいは初めて決済しようとするとき、「不正防止機能が強化された」と通知されるようになったと海外で報じられています。
これはツイッター上のユーザーや、アップル関連情報サイト「9to5Mac」のスタッフが気づいたこと。
A Visa ligou algo hoje, apareceu para um dos meus cartões daqui também pic.twitter.com/VEV7sN9Vtn
— Felipe Cepriano (@felipecn) April 20, 2022
アップルのメッセージ(iPhone上に表示)によると、その内容は次の通りです。
「特定の不正防止機能が強化されたカードでは、オンラインまたはアプリ内で取引を試みると、デバイス(iPhone等)がApple IDやデバイス、位置情報(位置情報サービスを有効にしている場合)に関する情報を評価し、不正防止評価を作成します。これをアップルは、不正を特定および防止するために使用します」
また、アップルは「不正防止の評価とお客様の取引に関する情報(購入金額、通貨、日付など)を、不正防止のためにお客様の決済カードネットワークと共有する」とも述べています。
さらに「決済カードネットワークとの不正防止評価の共有を防ぐため、別のカードを選ぶこともできます」とも警告しているそう。裏返せば、特定ブランドのカードであれば、ユーザーの同意がなくともカードネットワークに情報を共有するとも解釈できそうです。
9to5Macによれば、この機能は4月20日時点ではアメリカン・エキスプレスやマスターカードでは利用できないものの、世界中の一部のVisaカードには展開されているとのこと。
単なる現金を紛失あるいは盗まれることよりも、クレジットカードの不正利用は被害が青天井になる恐れもあります。こうしたアップルの対策は、歓迎すべきかもしれません。
Source:9to5Mac