米クアルコムは米アップルの「M1チップ」に対抗可能なパソコン向けプロセッサを2023年後半に投入すると、同社CEOのクリスチャン・アモン氏が明かしています。
スマートフォンやタブレット向けのプロセッサで知られているクアルコムですが、実はパソコン向けにも「Snapdragon 8cx」などのプロセッサを投入しています。これらは長時間駆動や、電源オン/スタンバイ状態からすぐに使えるように設計されているのが特徴。しかしパフォーマンスでは米インテルやアップルなどの他社製プロセッサに一歩劣っており、市場でも存在感を示せていません。
一方でアップルが2020年末からMac向けに投入を開始したM1チップは消費電力あたりの高い性能と、低消費電力が特徴。特にワットあたりのパフォーマンスではインテル製プロセッサを大きく引き離しており、同プロセッサを搭載したMacも市場で高い評価を得ています。
実はクアルコム、2021年11月にはすでに、アップルのM1チップに対抗できる「Arm」ベースのプロセッサを投入すると発表していました。クアルコムによれば、このプロセッサはアップルのM1チップに直接対抗できる「高いパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動」を実現することを目標としています。
さらにアモン氏は先週の決算発表会にて、クアルコムの新型 PC向けプロセッサは「パフォーマンスを重視するユーザーをターゲットにする」と明言。開発が順調に進めば、かなりの高性能プロセッサになることが予測されます。
なお2023年には、アップルは次世代プロッサ「M2チップ」を投入していることが予測されます。アップルの素早い自社プロセッサの世代交代に、クアルコムやインテルが今後追いついて行くことができるのかどうかに注目です。
Source: Tom’s Hardware
via MacRumors