米Twitterの買収を発表した実業家のイーロン・マスク氏は今後のTwitterの経営方針について、「ユーザー数を2028年までに4倍に、有料会員を1億400万人にしたい」との展望を、投資家向けに語っていることが明らかになりました。
今年4月に筆頭株主になった後、Twitterそのものの買収を発表したマスク氏。マスク氏は以前にTwitterの経営について、「外部サイトにおけるツイートの埋め込みを有料化する」などの収益化の道筋を示唆していました。
ニューヨーク・タイムズが報じたマスク氏の投資家向けの発言によれば、同氏はTwitterのユーザー数を2021年末の2億1700万人から2025年には約6億人に、そして2028年には9億3100万人に増やしたいと考えているとのこと。また「X」と呼ばれている未発表の有料サービス会員数も、1億400万人にしたいと語っています。
さらにTwitterの年間収益についても、昨年の50億ドル(約6600億円)から2028年までに4倍となる264億ドル(約3兆5000億円)にまで伸びると考えているのです。またその内容についても、現在の収益の約90%が広告収入で占められている状態から45%にまで減らすことで、広告収入が120億ドル(約1兆6000億円)、サブスクリプション収入が100億ドル(約1兆3000億円)になると伝えています。
Twitterはすでに有料サービス「Twitter Blue」の提供を一部地域にて開始しており、広告なしでのニュース購読、ツイート送信の取り消し機能などが提供されています。マスク氏が言及した有料サービス「X」の詳細は不明ですが、ビジネス/政府ユーザーへの課金などが含まれているのかもしれません。