Googleが開発者会議「Google I/O」にて、Androidスマートフォンで地震警報システムが利用できる地域を拡大していくことや、スマートウォッチ用のWearOSに緊急通報機能を追加することを発表しました。
2021年の前半、Googleは世界中に地震警報システムを提供していくことを明らかにしていました。この機能は、スマートフォン内の加速度センサーを使い、地震が発生しだい検知するもの。地震を感知したデバイスは警告を発して安全な行動を取るための情報を提供するとともに、周辺のスマートフォンにもデータを送信して、近くで同じ危険に晒される人たちに警告を広げるネットワークでもあります。
With new upcoming safety updates like?Emergency SOS on @WearOSbyGoogle devices, and new regions for Android Earthquake Alerts System? , help is never far away with #Android. pic.twitter.com/hpf5y08HHD
— Android (@Android) May 11, 2022
同機能はまず、2021年4月にギリシャとニュージーランドで有効にされ、さらに7か国(カザフスタン、キルギス共和国、フィリピン、タジキスタン、トルコ、トルクメニスタン、ウズベキスタン)に拡大されていました。今回Googleは、この警報システムが近い将来、より多くの地域に展開すると約束した格好。
もう1つの(命を守るという意味での)セキュリティ対策は、WearOSで緊急SOSを通報できる機能を指します。これはスマートウォッチからSOSを発信し、家族だけでなく地域の緊急サービスにも簡単に連絡できるというもの。すでにApple Watchでは数年前から実現していたことですが、Galaxy Watchシリーズや2022年秋に登場予定のPixel Watchでも「腕からSOS発信」ができるようになる見通しです。
Googleはこれらの新機能がいつロールアウトされるか明かしていませんが、おそらく今後数か月のうちに実装されると思われます。
地震検知システムは日本でも注目を集めるはずですが、これらのセキュリティ機能の導入によって、世界中でより多くの人たちの命が守られることが期待されます。
Source:9to5Google