動画ストリーミング大手のNetflixが今後、スタンドアップ(コメディアン1人が観客の前でネタを披露する漫談スタイル)など台本のないライブ番組を配信する予定だとの噂が報じられています。
米Deadlineによれば、ライブ配信に対応すれば、人気リアリティ番組『セリング・サンセット』が最近行ったような同窓会のライブ中継や、コンテスト番組のライブ投票ができる可能性があるとのことです。
また本機能を使うことで、お笑い特番のライブ放送もできるそうです。今年Netflixは「Netflix Is a Joke Fest」と呼ばれる初のライブかつ対面式(人を会場にいれた)お笑いフェスティバルを開催しました。130人以上の人気コメディアンが数日間にわたって参加した本イベントは、5月末~6月にかけて放送予定ですが、ライブ配信機能が追加されれば、(もし来年も開催されるなら)自宅にいるユーザーも会場の人々と同時に楽しめるわけです。
記事執筆時点では、この新機能については詳しくわからず、NetflixもテックメディアThe Vergeの問い合わせに答えていません。
とはいえ、Netflixの手強いライバルであるDisney+は、すでにライブ配信に参入しています。今年2月には初の試みとなるアカデミー賞のライブ配信を実施しており、今年後半にはダンスの勝ち抜きリアリティ番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」も米ABCからDisney+に移行する予定です。
これまで他社に先がけてきたNetflixがDisney+に追随する格好ですが、直近の業績報告では約10年ぶりに加入者が減少したと報告しており、なりふり構っている場合ではないのかもしれません。日本ではリアリティ番組のほか漫才やコントの勝ち抜きグランプリと相性がよさそうでもあり、続報を期待して待ちたいところです。