いまや多くの人にとってiPhoneは良きパートナーとなっていますが、暴漢に襲われた女性がその緊急SOS機能を使って助けを呼び、無事に救われたとのニュースが報じられています。
米バージニア州に住むケリー・ワースト(Kelli Worst)さんは、2019年末に起きた恐ろしい出来事を振り返っています。友人達と一夜を過ごしてビーチを出ようとしたとき、ある男性からiPhoneを探すのを手伝ってほしいと言われたとのこと。そのときは午前2時で、彼女はLyft(配車サービス)で帰宅しようとしていましたが、すぐに済むと思ってドライバーに待つように頼んだそうです。
その男性は軍隊に所属していると聞き、自分の兄も軍にいるワーストさんは同情してともに探すことに。そして軍人だと聞いて、安心感さえ覚えたと語っています。
ワーストさんは何度も彼のiPhoneに電話をかけたものの、着信音はなし。そこで「探す」アプリに電話番号を入力すると「無効な番号です」と表示されたことから雲行きが怪しくなってきました。番号を間違えたのかもと男性にiPhoneを手渡すと、相手は性的なジェスチャーを始めたそうです。
iPhoneを取り返したワーストさんが逃げようとすると、男性は彼女の口と鼻を塞いで地面に押し倒し、顔を砂の中に抑えつけたとのこと。さらに彼女は逃げようとしながら、助けを求めてiPhoneに手を伸ばし、サイドボタンと音量ボタンを長押しし、画面を横にスワイプしてSOS機能を作動させました。それからは、911(米国の緊急通報用電話番号)が起こっていることをすべて聞くことができたそうです。
幸いなことに、警官が直ちに現場に駆けつけ、男は逃げ出しました。ワーストさんは「私の手の中に携帯電話(iPhone)があり、SOS機能の使い方を知っていたことが私の人生を救ったのです」と語っています。
iPhoneのSOS機能を起動する方法は、iPhone 8以降では上記のようにサイドボタンと音量ボタンのどちらかを同時に長押しすること。またiPhone 7以前ではサイドボタンを素早く5回押すと緊急時サービスに繋がります。
また緊急SOSの設定(「設定」アプリ>「緊急SOS」)で「カウントダウンで音を出す」をオンにしている場合は、ボタンを押し続けるとカウントダウンが始まり、警報が鳴ります。そしてカウントダウンが終わると、自動的に緊急時サービスに電話を掛けます。
緊急電話が終わると、特にキャンセルしない限りは、指定の緊急連絡先(自分の家族などを含む)にiPhoneの現在地を知らせるテキストメッセージが送信されます。いざという時のためにも、以上のことを基礎知識として覚えておきたいところです。