米メタ(旧フェイスブック)のデュアルカメラ搭載スマートウォッチ「Milan:コードネーム」とされる画像を、ブルームバーグが掲載しています。なお、このスマートウォッチはすでに販売計画が中止されているそうです。
メタ(当時はフェイスブック)がスマートウォッチの販売を計画していることは、昨年にも海外メディアによって報道されていました。当時の報道では、このスマートウォッチはデュアルカメラと心拍数計を搭載し、2022年夏に発売されると伝えられていたのです。
しかし今回のブルームバーグの報道によれば、2023年春に349ドル(約4万7000円)にて発売予定だったMilanは技術的な問題、そしてメタ社内でのコスト削減により、販売が中止されたというのです。
なお開発されていたMilanは、ビデオ通話用の500万画素カメラを前面に、そして手首から外した時のために1200万画素の写真/ビデオ撮影用カメラを搭載していました。しかし報道では、後者のカメラが「手首からの神経信号を拾う機能」を阻害するという問題があったと伝えています。このスマートウォッチは、手首からの信号神経をARスマートグラスやメタバースデバイス向けのコントローラーとして利用することが、計画されていたようです。
その他に伝えられているMilanの機能としては、1回の充電で18時間のバッテリー駆動が可能だとしています。また他の企業と協力し、バックパックに取り付けるカメラとして使うためのアクセサリなども検討していたようです。
このデュアルカメラを搭載したメタのスマートウォッチは計画が中止されてしまいましたが、ブルームバーグによれば現在も同社は、その他のいくつかの手首に装着するウェアラブルデバイスの開発に取り組んでいるとのこと。SNSサービスをバックボーンとするメタが、どのような革新的なハードウェアを世に送り出すのかに注目したいものです。