米マイクロソフトのコラボレーションツール「Microsoft Teams」にて、AI(人工知能)を利用したエコーや割り込み、音響の改善機能が発表されました。
Microsoft Teamsは2017年から提供が開始されたサービスで、音声/ビデオ通話機能やチャット機能、タスク管理機能を備えています。現在はWindowsやmacOS、Linux、iOSおよびAndroid向けに機能が提供されています。
マイクロソフトによれば、今後はAIによって、音質の悪さのせいで相手の声が聞きづらかったり、あるいは2人が同時に話そうとして会話がストップするなどの状況が改善されます。これまで、エコーの低減と通話品質の向上のために、Microsoft Teamsのユーザーも参加したテストが実施されていました。
これらのエコーの低減と通話品質の向上は、すべてクラウドではなくローカル(手元のデバイス)にて処理が行われます。これにより、セキュリティの向上とコストの低減を実現。マイクロソフトによれば、Microsoft Teamsを利用しているデバイスの90%でノイズ抑制が可能だとしています。
今回のAIを利用した処理は、動画内テキストのリアルタイム画面最適化や、動画や画面共有時の通話帯域制限に関する最適化にも適応されます。リモート会議でどうしても気になる聞き取りづらさや会話のしづらさを改善する、ユーザー思いのアップデートといえそうです。
Source: The Verge