米アマゾンはドローンによる配達プロジェクトを、カリフォルニア州ロックフォードにてFAA(連邦航空局)から許可を得た後に、今年後半にも開始すると発表しました。
アマゾンのドローン配達プロジェクトでは、2013年には30分でのドローン配達が可能となる「Prime Air」を発表。しかし、こちらは実現にはいたりませんでした。その後、アマゾンのドローン配達計画は墜落事故や安全性の欠如、スタッフの離職などにより、足踏みを余儀なくされてきたのです。
今回のアマゾンの発表によれば、今年後半にはロックフォードにてドローン配達が開始され、自宅の裏庭へとアマゾンのプライム配送が実施されます。ドローン配達の対象となるのは「数千」もの商品です。
さらにドローン配達の技術として、地上と空中の両方の障害物を回避する技術が実装されます。これは、パイロットの視界の外でドローンを操縦するために必要なもの。さらに、配達サービスの開始に関するFAAからの認定も取得しており、今後の具体的な配達計画にむけた許可を取得する予定です。
ドローンによる配達サービスを計画しているのはアマゾンだけでなく、米グーグル傘下のウィングやウーバーもプロジェクトを立ち上げています。また食品だけでなく、ワクチンや輸血など医療用途での応用も期待されています。
というわけで、いよいよサービスインが見えてきたアマゾンのドローン配達計画。都市部の交通渋滞を避け、低コストでの荷物の輸送を可能にするドローン配達には、世界中からの注目が集まりそうです。