株式会社プレイブレーンは、Windows PC専用ボイスチェンジャーとして人気の「Voicemod」に、人工知能(AI)搭載のボイスフィルターをリリースしたことを発表しました。
新たなAIボイスフィルターとしては、自分の声をファンタジーキャラクター、パイロット、宇宙飛行士、そして有名俳優風に変身できる7種類のオプションが用意。すでに無料版を含むすべてのVoicemodユーザーが、ベータプログラムに無料で参加して体験できます。記事執筆時点では英語のみの対応ですが、順次日本語対応していく予定とのことです。
Voicemodは機材がなくても、PCだけでリアルタイムにボイスフィルターが楽しめるソフトです。これまでは従来型のサウンド技術により声を変換してきましたが、新たにAI技術が導入された格好です。
新たなAIボイスフィルターは、男性的、女性的な響きの「ボブ(Bob)」「アリス(Alice)」に加えて、「モーガン(Morgan)」「パイロット(Pilot)」、「マザーシップ(Mothership)」、「宇宙飛行士(Astronaut)」、「AI-9000」の7種類とのこと。日本向けリリースでは「モーガン」は有名俳優をイメージしたと説明されていますが、The Vergeは「モーガン・フリーマン」と具体的な名前を出しています。
すべてのボイスはリアルタイムで処理されるため、Twitchでのストリーミングや、Discordでの通話にもピッタリです。これら超えのデータはすべて、英語を話すプロの声優の協力によって生成されているとのこと。俳優がスクリプトを読んでAIベースのモデル用のデータを生成し、サウンドデザイナーが伝統的なサウンドデザイン技術を使って、その声を本格的なキャラクターに仕上げているそうです。
これらのAIボイスはクラウドではなくお手持ちのPCで処理されるため、これまでのVoicemodエフェクトよりも強力なCPUパワーを必要とします。数年前のノートPCであれば、動作が少しぎこちないかもしれません。
ゲーム配信やボイスチャット、オンライン会議で声を思うがままに加工できるVoicemodは、海外では多くのストリーミング配信者に利用されているそうです。現在VoicemodのメインバージョンはWindows PC用のみですが(モバイルアプリ版もあり)、Mac版も近日公開予定とのこと。
雰囲気のあるロールプレイがしたい人、宇宙からの実況や冷徹な巨大コンピュータのように話したい人は、ベータ版(英語のみ) に登録して試してみてもよさそうです。