米Twitterとの買収手続きでごたごたが続いている実業家のイーロン・マスク氏ですが、新たに「TwitterはWeChatやTikTokのようになるべきだ」との見解を示しました。
今年4月にはTwitterの買収を正式に発表した、マスク氏。しかしその後にTwitterにおけるスパム/フェイクアカウントの割合を問題視し、買収手続きは一時停滞しています。一方でTwitterはマスク氏に対して内部情報を公開する意向を示すなど、両者の協議は今も続いています。
マスク氏はTwitter社員に向けて質問セッションを開催し、10億ユーザーを獲得するという目標を明かしました。そしてそのためにはアプリの実用性を高め、「人々がより楽しめて、情報を得られる」ようになるべきだと語ったのです。
WeChatはユーザー同士のメッセージサービスだけでなく、決済やゲーム、タクシー配車サービスなどを組み合わせた「スーパーアプリ」としての地位を中国で築いています。Twitterがこのようなスーパーアプリに進化すれば、たしかにユーザー数の増加が見込めそうです。
またTikTokについても、ユーザーを退屈させないアルゴリズムが見事だと褒めています。そして今後はTwitterが、よりサブスクリプションや有料サービスに重点を置くことに期待し、さらにツイートへの「皮肉ラベル」の導入なども提案しているのです。また、ボットやスパムに関しても、さらなる取り締まりの強化の必要性を語っています。
マスク氏による買収が実現すれば、その姿が大きく変わりそうなTwitter。質問セッションにて語られたように今後新機能が追加されるのなら、ユーザーにとってもそう悪くない話のように思えます。
Soruce: The Verge