米メタ(旧フェイスブック)は仮想通貨ウォレット「ノビ(Novi)」を9月1日に廃止すると、仮想通貨メディアのコインデスクに対して表明しています。
VRヘッドセットやオンラインサービスを絡めたメタバースで話題となっているメタですが、2019年には仮想通貨「リブラ(Libra、後にディエムに改名)」を発表。しかし米国の規制当局からの厳しい規制のもと、2022年にはサービスの提供を断念していました。またノビは2020年に発表されたデジタルウォレットで、アメリカとグアテマラにてパイロット版としてサービスが展開されていました。
メタの声明によると、今後はノビの技術を「メタバース」開発への注力を含む、将来の製品に再利用する計画とのこと。ただし、その詳細については現在は発表されていません。
これまでノビは米国のユーザーの一部を対象に、WhatsAppを含めた限定的な統合が展開されていました。しかし、リブラと同じく、規制当局からの反対やプラットフォームへの支援の不足により、そのプロジェクトが頓挫したのです。
メタはノビについて、9月1日のサービス停止前に全ての残高を確認し、引き出すように伝えています。SNSサービスの「次の一歩」を模索し続けるメタですが、新たな事業の柱を見つけるのは簡単にはいかないようです。
Source: CoinDesk via TechCrunch