日本時間7月13日0時にブランド初となるスマートフォン「phone (1)」の発表を控えている中、英Nothingが、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)によるコミュニティ「Nothing Community Dots」と、そのプロジェクト「Black Dot」を発表しました。
NFTとはブロックチェーン技術を利用して、デジタルデータやアート作品がオリジナルであることを証明する技術で、以前にはナイキのスニーカーコレクションが高額で落札されたことでも話題になりました。
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今回、Nothingが公開したBlack Dotとは、回転する透明なキューブの中をドットが跳ね返って金属音を出すというビデオクリップ。スケルトン素材を多用するNothingらしいデザインと言えるでしょう。Black Dotは7月7日からマーケットプレイスの「OpenSea」で一般販売が開始されます。
しかし、このBlack Dotには否定的な声も。Instagramの投稿に寄せられたコメントの中には「無駄なものにリソースを割くよりも、スマートフォンやほかの技術に資金を投入すべき」という厳しい意見もあります。
もちろん、テックメーカーによるブロックチェーン技術への投資は、まったく無駄というわけではありません。先日、仮想通貨のSOLが発表した、Web3対応スマホ「Solana Sage」は、デジタル資産を簡単かつ安全に管理できることが特徴。またNFT技術も、コミュニティやイベントへのアクセスを認証する方法として有効であるという見方もあります。
Black Dotへの否定的な反応は、投機的な話題ばかりが語られるブロックチェーンやNFTに対する消費者からのアレルギー反応と見れるかもしれません。phone(1)の発表が間近に迫っているのに、なぜいまBlack Dotを始めるのかという疑問もあるでしょう。物議を醸すNothingのNFTプロジェクトがこれからどうなるのか注目です。
Source: Nothing/Twitter via TechCrunch