米グーグルはAR(拡張現実)に関連したプロトタイプデバイスを実地テストを、8月から実施すると発表しました。
グーグルによるXR(VRやARなどの技術)への取り組みといえば、スマートグラスの「Google Glass」がまず思い出されます。通常の眼鏡のようなスマートな外観の同製品は大いに話題となりましたが、製品の性能やプライバシーへの懸念もあり、現在は業務用途に特化した製品として展開されています。
グーグルによれば、最近同社は研究室にて初期のARデバイスのプロトタイプをテストしているとのこと。このプロトタイプデバイスでは、リアルタイム翻訳や文字起こしを利用することができます。そしてラボでのテストには限界があるとして、来月から実地におけるテストが実施される予定です。これにより、天候や交通量の多い交差点などによる「ARナビゲーション」などが体験できます。
そしてグーグルによれば、プロトタイプのARデバイスにはレンズ内ディスプレイ、マイク、カメラが搭載されているとのこと。このデバイスでは写真や動画撮影はサポートされていませんが、目の前のメニューを翻訳したり、近くのコーヒーショップへの道順を示したりといった体験が可能になります。そしてこのような機能の開発のために、画像データが活用される予定なのです。
グーグルは今後、AR関連デバイスのプロトタイプの限定公開テストに関する詳細をGoogle ヘルプセンターにて公開する予定です。現時点では一般向けに広く普及したARデバイスはまだ登場していませんが、グーグルにはぜひその先陣となるような、使いやすく便利な製品を開発してほしいものです。
Source: Google via 9to5Google