サムスンが10日に発表した新型スマートウォッチ「Galaxy Watch5」シリーズは、睡眠トラッカー機能が充実していると強調されていました。この機能は先代のGalaxy Watch4にも搭載されていましたが、サムスン幹部が以前からどう改善されたかを説明しています。
サムスン電子の副社長でモバイル健康研究開発の責任者でもあるヤン・テジョン(Yang Tae-jong)氏は「Galaxy Unpacked」イベント翌日の記者会見で、Galaxy Watch5は世界最先端の睡眠トラッカー技術を搭載していると述べたそうです。独自開発のBioActiveセンサーを含む様々な技術を備えており、それらがWatch 5を健康的な習慣と睡眠パターンを保つための最高のパートナーにするのに役立つとのことです。
またヤン氏は、サムスンが睡眠トラッキングに関する技術の開発に長い時間をかけてきたことにも言及。Galaxy Watch5は様々な睡眠段階を監視し、いびきを検出し、さらに血中酸素濃度を測定して睡眠の質を測り、その情報を数値化するしくみだと語っています。
その上で睡眠コーチング機能により、より良い健康的な睡眠を習慣づけるため、ユーザーに合わせたプログラムも用意されるとのこと。このプログラムはサムスン医療センターと協力しており、無料で提供されるそうです。
さらにサムスンがアメリカ国立睡眠財団(NSF)やカリフォルニア大学サンディエゴ校、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究所と連携し、睡眠技術の研究を行っていることも明かされています。これらの団体と協力して、関連データを臨床試験に活用することも進めているとも付け加えられています。
ほか興味深いのは、体温センサーにも言及されていることです。今年秋の「Apple Watch Series 8」にも搭載が噂されていますが、サムスンが一歩先をいった格好です。これにつきヤン氏は赤外線技術を使ってより正確な測定ができるようになったと明かしていますが、いつから利用できるかは触れていません。
最後にヤン氏は、これまでGalaxy Watchがウェルネスに重きを置いてきたことに触れ、今後は医療機関が患者のモニタリングやデジタル治療に使われるかもしれないと展望を語っています。
そうした医療分野ではApple Watchが大活躍している印象もありますが、サムスンはスマートフォンのみならずスマートウォッチでも全力で市場シェア争いに臨むつもりなのかもしれません。
Source:The Korea Herald
via:PhoneArena