米グーグルが昨日配布を開始した最新モバイル向けOS「Android 13」では、クリップボード内の重要なデータが一定時間経過後に自動で削除される仕様であることが、公式ブログにて説明されています。
クリップボードとは、いわゆる「コピー&ペースト」操作をする際に、テキストや画像などのデータを保存しておく場所です。もちろん便利な機能ではあるのですが、サードアプリが勝手にクリップボードの中身をのぞくなどの、プライバシーに関する問題も発生していました。
しかしグーグルが説明するように、Android 13ではクリップボードにメールアドレス、電話番号、ログイン情報などのセンシティブなデータが保存された場合、「一定時間後」に自動削除されます。プライバシーの向上はもちろん、他人にスマホを貸したときに大事なデータを知られないという意味でも、ありがたい変更でしょう。
海外テックメディアの9to5Googleが調べたところ、この「一定時間」とは3,600,000ms(ミリセカンド)、つまり1時間であると伝えています。
なお前バージョンでの「Android 12」でも、アプリがクリップボードにアクセスしたときにユーザーに知らせる通知機能が、すでに搭載されています。今後は、クリップボードのデータがより安全に守られることになりそうです。
Source: グーグル via 9to5Google