スマートフォン市場ではiPhoneとAndroid製品の競争が繰り広げられていますが、それぞれのユーザーが他方に乗り換えることも珍しくないはず。最近の調査によると、iPhoneへの乗り換えを検討しているAndroidユーザーのうちの49%が、その理由としてiPhoneのセキュリティとプライバシー保護が優れている点を挙げているそうです。
米Beyond Identityが1003人の米国人を対象にスマートフォンのセキュリティ習慣や意識について調査を行ったところ、iPhoneユーザーの76%がiOSのほうが安全に感じていると回答。しかし同様に、Androidユーザーの74%もAndroidのほうが安全だと答えています。
興味深いのは、iPhoneへの乗り換えを検討していると回答したAndroidユーザーの中には、セキュリティ機能のアップデートを理由に挙げている層がいること。先ほどの「7割以上のAndroidユーザーが安全だと感じている」とは矛盾しているようですが、要は次期iOS 16でセキュリティがさらに強化されるため、買い替えるときはiPhoneにしたい人が多いと見られます。
今回の調査によると、iPhoneへの乗り換えを検討していると回答したAndroidユーザーの33%が乗り換えを検討するきっかけにiOS 16を挙げているそう。iOS 16ではデバイスの守りが強固になり、国家支援型スパイウェアさえも防げる「ロックダウンモード」の導入が予定されています。
一方、同じ調査では、iOSとAndroidスマホの中で最も安心して使えるという回答が集まったのは、iPhone 13 Pro MaxとサムスンのGalaxy S22 Ultraでした。加えて、「これまで使ったスマートフォンの中で最も安全だ」と答えたiPhone 13ユーザーの割合が、Galaxy S22 Ultra含めて他のスマホの倍以上だったそう。
この調査では、iPhoneユーザーは、携帯電話のロックを解除する際に4桁のピンよりも6桁のピンを選択する傾向があるなど、デジタル・セーフティに関してもより積極的であることが明らかになりました。ほかにも、位置情報の追跡を警戒したり、顔認証を使う傾向があったり。アップルが長年にわたり強調してきた「プライバシーとセキュリティ重視と言えばiPhone」という言説が定着してきたのかもしれません。
Source:Beyond Identity
via:9to5Mac