スマートフォン1台を仕事とプライベートの両方で使うのは、よくあること。でも、会社用と個人用のデータを分けていなかったり、職場で見せてはマズいデータがあったりと、仕事とプライベートはスマホの中でごちゃ混ぜになりがちです。
しかし、米グーグルの最新モバイル向けOS「Android 13」では、仕事用プロファイル(Android 5.0以降で搭載 )が再設計されており、個人データと仕事用データが分離され、会社の管理ポリシーを守りながら、より快適に利用できると報じられています。
この機能は法人・企業のAndroid端末管理サービス「Android Enterprise」の下で実現するとか。仕事用とプライベート用、2台を持ち歩いて使い分けるのではなく、1台で仕事とプライベートを両立しやすくするものです。
Android 13の改良点の1つは、従業員がアプリを個人用と仕事用、どちらのプロファイルで開くかを指定できるようにしたこと。例えば、仕事用に見たYouTube動画が個人のウォッチリストに影響することを防げるようです。また、アプリで写真をシェアするとき、仕事用と個人用のフォトギャラリーを切り替えて、見られたくない写真を除外しておくこともできるとか。
Pixelスマートフォンのユーザー向けには、仕事用プロファイルが音声自動文字起こし機能と連携し、「仕事のメール用に口述された会社の専門用語が個人のチャットから排除される」そうです。つまり、プライベートな会話で社外秘がうっかり漏れる心配が減るかもしれません。
さらに、従業員が自分のデバイスのプライバシー設定などを管理しやすくなり、どのデータが会社の管理者と共有されているか、どういう制限が課されているかを確認できるそう。かたや管理者側でも、各デバイスのWi-Fi接続をより細かく制御できるようになり、Wi-FiやBluetooth、パスワード操作のセキュリティログも取れるようになっています。
ほかにも、従業員が会社の無線LANを使うために個人用プロファイルに切り替えたとき、トラフィックを自動的に暗号化する「Stay Private on Work Wi-Fi」機能があるそう。これらの一部は「近日公開」とされていますが、個人のプライバシーを守りやすくなると同時に、会社のセキュリティーを高めるために、さまざまな工夫が凝らされているようです。
Source:Google
via:The Verge