米グーグルが運営する動画配信サービス「YouTube」にて、「低評価」「興味なし」の操作がほぼ機能していないことを、ソフトウェア開発会社のモジラ(Mozilla)が報告しています。
YouTubeの動画下部に設置されている「低評価」ボタンや、動画一覧から選択できる「興味なし」ボタン。しかしこれらを選択しても、相変わらず嫌いなおすすめ動画が表示され続ける現象は、多くの人が体験しているのではないでしょうか。また昨年11月からは、低評価ボタンの数字カウントが削除されています。
モジラは今回、2万人による調査を実施。するとやはりというべきか、低評価や興味なし、そして「チャンネルのおすすめを止める」「視聴履歴から削除」の操作をしても、類似したおすすめ動画の半分以上が表示されてしまうそうなのです。
さらにRegretsReporter財団との共同テストでは、5億本以上のおすすめ動画のデータを収集。すると、「低評価」「興味なし」のボタン操作は、関連するおすすめ動画のわずか12パーセント/11パーセントを阻止できるにすぎないとしています。
YouTubeだけでなく、多くのSNSプラットフォームで体験する「低評価」「興味なし」が機能しないという問題。新しい動画でユーザーをプラットフォームに滞在させ続けたいのはわかりますが、嫌いなおすすめ動画の表示はできればやめてほしいものです。