今月発売されたばかりのiPhone 14 Proは、少なくとも米国の通信キャリア環境では、iPhone 13 Proよりも5G通信スピードが大幅に速くなっていることが明らかとなりました。
これはインターネット速度測定サイトSppedSmartがテストした結果です。米通信キャリアT-Mobileでは、iPhone 13 Proのダウンロード速度が平均173.81Mbpsだったのに対し、iPhone 14 Proが255.91Mbpsに達していたとのこと。またVerizonでは、iPhone 13 Proが平均126.33 Mbpsに対して、iPhone 14 Proは175.56 Mbpsと圧倒的な差を付けています。
この速度の差は、iPhone 14 Proに搭載された新たなモデムチップ、米クアルコム製のSnapdragon X65の性能によるものと思われます。この5GモデムチップがiPhone 14全モデルに内蔵されていることは、修理業者iFixitの分解レポートから判明しています。
クアルコムはX65チップにつき速度の向上やレイテンシー(遅延)の改善のほか、消費電力の低減もうたっています。またiPhone 14全モデルで可能になった(今のところ米国とカナダのみ、11月以降)「衛星経由の緊急SOS」でもX65が大きな役割を果たしていることは、アップル自らが認めていることです。
今回のテストではiPhone 14 Proのみが対象ですが、同じ5Gモデムを積んだiPhone 14やiPhone 14 Plusも5G通信が速くなっているはず。iPhone 14の標準モデルは、先代のiPhone 13と見かけがほとんど変わりませんが、中身は大きく進化しているようです。
Source:SpeedSmart
via:MacRumors