動画ストリーミング大手Netflixは10月14日、広告ありの新プラン「広告つきベーシック」を11月から提供開始することを発表しました。月額料金は790円(税込、以下同)で、従来の最低料金(ベーシック)の990円よりも200円安。日本では11月4日(金)午前1時から利用できる予定です。
この広告付き低価格プランは、今年4月に予告されていた ものです。収益が伸び悩んでいることや約10年ぶりに加入者数が減少したことを受けての方針であり、当初は2023年予定でしたが、やがて年内と噂され、結局は11月に前倒しにされた格好です。
同プランは世界12か国で提供。オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、英国、米国向けに、どの国でもベーシックより約2割安に設定されている模様です。
広告つきベーシックは、最大720p HDの画質(ベーシックプランも720p HDに変更)、1時間に平均4~5分の広告が表示されます。またライセンス上の理由から再生できない映画や番組も一部あり、作品をダウンロードしてオフライン視聴もできません。
また従来のベーシックやスタンダード、プレミアムという3つの料金プランは同じ条件で提供され続け、広告付きベーシック開始の影響を受けることはありません。
ちなみに競合するDisney+の広告ありプランは月額7.99ドルで、12月8日(米現地時間)から導入されます。Netflixの広告つきベーシックは米国では月額6.99ドルで11月開始ということで、ライバルの先手を打ったと推測されます。
広告つきベーシックは安いものの、広告なしダウンロードありのベーシックとは100円玉2枚しか違いません。低価格で新たなユーザーを取り込みつつ、広告なしプランに誘導する意図もあるかもしれません。
Source:Netflix