アップルがiPhoneとApple Watchの最新モデルに搭載した衝突検出機能は、激しい交通事故を自動的に認識し、救急隊員や緊急連絡先に連絡してくれるものです。
本物の交通事故に遭ったApple Watch Series 8のユーザーが、この機能のおかげで生還できたという壮絶なエピソードを報告しています。
大手掲示板RedditユーザーのCarnivoroustaco氏は、タイヤがパンクして時速70kmほどで電柱にぶつかった事故を振り返っています。ハンドルに頭をぶつけてクラクションが鳴りっぱなし、煙が車に流れ込んでくるひどい有様だったそうです。
そのとき、緊急通報してもらえた小さな振動を(手首に)感じたとのこと。「人里離れた場所だったので、もしApple Watchがなかったら、どれだけ長くそこにいたことだろう」として、周りに人家もなく近づく通行人もなかった様子が語られています。
そして気が付くと救急車で運ばれており、眼窩骨折と肋骨3本が折れていたそうです。「顔は血だらけ、手はガラスと血で汚れていた。でも、私は生きている。ありがとう、アップル」と感謝を述べているしだいです。
また「いずれ見つかっていたとは思いますが、S8(Apple Watch Series 8)のおかげで早く助けてもらえたのは間違いありません」とのこと。「タイヤをチェックしましょう。友よ、無事でいてください。皆さんの善意は私にとって大きなものです。もし、あなたが新製品をお持ちなら、衝突検知機能をONにしてください」と締めくくられています。
最新iPhoneやApple Watchが発売された直後から、クルマを横転させたり、ぶつけて衝突検知をテストするのはちょっとしたブームとなっていました。が、「実際に事故に遭って生還した」というニュースがようやく届けられた形です。
先日も「最悪の事故」が通報されたものの全員が助からない悲劇もあり、またジェットコースターで誤作動が相次いだこともありました。
このユーザーは、事故に遭った車の写真を何枚かシェアしており、衝突の激しさを伝えています。またアップルのティム・クックCEOにメールを送ったところ、数時間後にご本人の無事を喜ぶとともに、こうした事態のために本機能を開発したのだと返事をもらったそうです。
衝突検出機能は標準でオンになっていますが、ジェットコースターに乗るときなどに誤作動を防ぎたい場合は、次の手順でオフにできます。
- [設定]アプリをタップする
- 下にスクロールして「緊急SOS」を選択
- 「激しい衝突事故発生後に電話」のトグルスイッチをオフにする
ジェットコースターから降りたら、速やかにオンに戻すことをお勧めします。