アップル、プラスティック製でキーボード同梱の安いiPadを開発していたけどキャンセル?

ink_pen 2022/10/25
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アップル、プラスティック製でキーボード同梱の安いiPadを開発していたけどキャンセル?
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

アップルが18日に発表した第10世代iPad(発売は10月26日)は、これまでお手ごろ価格だった「無印iPad」の最新モデルとしては、税込で7万円近い価格に驚く声もありました。

↑Image:Apple

 

そんななか、アップルはプラスティック製の筐体とプラスティックのキーボードをセットにした500ドル以下の低価格iPadを開発していたものの、結局は中止したとの噂が報じられています。

 

アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者によると、同社内ではプラスティック製の背面(ボディ)を持つiPadとプラスティック製のキーボードを1つの箱に同梱して、500ドル以下で出荷することを検討していたそうです。

 

しかし、この計画は中止されてしまったようだ、とのことです。が、Gurman氏はこの安いiPadこそ大半の学校で、Chromebookに対抗するための唯一の現実的な希望だったと付け加えています。

 

海外の教育現場では安くて管理しやすいChromebookが圧倒的なシェアを占めており、日本国内での「GIGAスクール構想」でも、全国の小中学校に導入された端末のうち40%がChrome OSだったとの報告もありました(2021年10月時点)。

 

この放棄されたプラスティック製iPadが、結局は第10世代iPadとして登場したのか、それとも別のiPadモデルに名前を変えて発売されたのか。あるいは、今もアップル社内で開発が続いているのかは不明です。

 

第10世代iPadは本体価格も相当なものですが、アップル純正の専用Magic Keyboard Folioも3万8800円(税込)であり、本体と合わせると10万円近くとなります。同社が第9世代iPadも価格を変更せずに(税込4万9800円から)販売を続けているのも、最新iPadが高すぎると自覚があるためかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors

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