iPhoneより前に開発が進められていたスマートフォン「Google G1」のレンダリング画像を、Androidの共同創業者ことリッチ・マイナー氏がツイッターに投稿しました。
今日ではGoogleのモバイル向けOSとして知られているAndroidですが、実はアンディ・ルービン氏やマイナー氏が携帯電話向けソフトウェアの開発会社として2003年に立ち上げたものなのです。その後、Googleは2005年にAndroidを買収し、2008年にHTCから「HTC Dream」が世界初のAndroid搭載スマートフォンとして登場しました。
今回、画像が掲載されたのは、HTC DreamのベースとなったGoogle G1。スライド式のディスプレイとその下から現れるキーボードは、HTC Dreamとほぼ同一のデザインとなっています。一方でHTC Dreamとは異なり、その本体は鮮やかなグリーンカラー。また本体下部には、リング形状のボタンが搭載されています。
マイナー氏によれば、当時Androidでは「BlackBerry」に近い「Sooner」というデバイスと、タッチスクリーンを備えたHTC Dreamを開発していたとのこと。しかし、アップルから2007年に「iPhone」が発売された後、Soonerはキャンセルされ、Google G1がHTC Dreamとしてリリースされました。
というわけで、Androidスマートフォンの前身となったGoogle G1。今では数え切れないほどのバリエーションが存在するAndroidスマートフォンが、このGoogle G1のアイディアから始まったと考えると実に興味深いものです。
Source: Rich Miner / Twitter via 9to5Google