Apple Watchが人の命を救ったエピソードは、何度も伝えられてきました。最近、新たにインドで10代の若者が150フィート(約47m)もの深さの谷に転落した際に、Apple Watchのおかげで助けを呼べたと報じられています。
現地メディアによると、2022年7月に17歳のスミット・ニレシュ・メタさんは、友達とハイキングをしていたところ、大雨で濡れていた道で足を滑らせました。低木が多くて前方の視界が悪いことも原因の1つだったようです。
メタさんは深いところで約47mもの谷に落ちましたが、なんとか低木につかまって、それ以上の滑落を食い止めました。しかし、落下しているうちに両足首を脱臼する大けがを負い、身動きが取れなくなったそうです。
あいにく、手元には携帯電話もありませんでした。メタさんたちはスマートフォンをなくさないように1つのリュックに入れて、仲間の1人に預けていたのです。一生懸命大きな声を出して友達の注意を引こうとしましたが、上にいる彼らには届きませんでした。
しかし幸いなことに、メタさんはApple Watch Series 7を腕に着けていたため、両親と友人に電話をかけ、正確な位置情報を送ることができました。おかげで居場所がわかり、最寄りの病院に運ばれたと伝えられています。
その後、メタさんは何日か腫れが引くのを待ってから、脱臼した足首を手術。再び歩けるようになったのは、つい2週間ほど前だそうです。
そしてメタさんはアップルのティム・クックCEOに感謝のメールを送信。すると、「回復に向かっているようで本当によかったです。大変な事故だったようですね。あなたの話を聞かせてくれて、本当にありがとう。 一日も早い回復をお祈りしています」と返事をもらったとのことです。
Apple Watchはセルラーモデルの場合は単体で、そうでなくともiPhoneに接続していれば、電話をかけることができます。手首に巻いているApple WatchはiPhoneよりも落としにくいため、最後の命綱として頼れる相棒となりそうです。