パスワード管理アプリ「1Password」は2023年初頭に、パスワードを利用しない新たな認証方式「パスキー(Passkey)」に対応すると発表しました。
パスキーとはアップルやグーグル、マイクロソフトなどが参加する「FIDO」により策定された規格で、パスワードのかわりにUSBやBluetoothキーボードによる物理キー、指紋や静脈、虹彩などの生体認証をログイン時の鍵として利用します。またすでに、Android OSやChromeブラウザでの初期サポートも発表されています。
1Passwordによるパスキーの対応では「ユニバーサルサインオン」とよばれる仕組みを利用することで、複数のプラットフォームでの同期が可能となります。これは、プラットフォームごとに制限された他社製サービスよりも優れたものだそうです。
また1Passwordが公開したデモでは、Chromeブラウザーの拡張機能を使用して、ウェブサイトやアプリ、サービスの認証にパスキーを利用する様子を解説しています。
このようなパスワード管理機能のパスキーへの対応としては、アップルの「iCloud Keychain」でもmacOS VenturaとiOS 15からパスキーの展開が開始されています。今後はますます、自分の手でパスワードを入力する機会が少なくなりそうです。