今のところグーグルが提供するAndroid向け「デバイスを探す」アプリは、Googleアカウントにサインインしたスマートフォンのみを探すことができます。
これがアップルの「探す」ネットワークのように、ネット接続がなくても紛失や盗難にあったAndroid端末を探せるようになる可能性が浮上しています。
アップルの「探す」アプリは、世界中にある数億台のアップル製品により構成された「探す」ネットワークを通じて、インターネット接続がない紛失・盗難デバイスを探索することができます。それと同じように、世界中のAndroid端末により「探す」ネットワークを作る開発が進んでいるとの手がかりが、昨年6月頃に見つかっていました。
米Android Policeは、2022年12月のGoogleシステム変更履歴の中に「プライバシーを重視した新しいフレームワークを使用して、Android デバイスの直近の位置情報に関するレポートの暗号化に対応しました」との記述を発見しました。ここから、「デバイスを探す」機能が近日中にアップグレードされる可能性が浮かび上がったかっこうです。
この記述は、まもなく全てのAndroid端末向けに展開される「デバイスを探す」ネットワークを示唆する可能性があるとのこと。それにより紛失や盗難に遭ったオフラインのAndroid端末を追跡できるかもしれない、というわけです。
端末の情報は暗号化されるため、その持ち主のみが位置を知ることができる。また、紛失したり盗難されたWear OS端末を見つけるにも役立つと推測されています。
全世界には30億台以上ものアクティブなAndroid端末があるため(2021年5月時点)Google版の「デバイスを探す」ネットワークはアップル以上に広い地域をカバーできる可能性もあります。
まだ「デバイスを探す」のアップグレードについて公式の発表はなく、この機能がいつ展開されるのか不明です。もっとも、実現すればAndroidユーザーにとって大きな出来事でもあり、いずれGoogleから全世界に向けてアナウンスがあるのかもしれません。
Source:Google
via:Android Police