グーグル、医師の悪筆を解読できるレンズ新機能を開発中!

ink_pen 2022/12/20
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グーグル、医師の悪筆を解読できるレンズ新機能を開発中!
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

まだ処方箋を手書きしている医師も多く、急いで書くために患者がほとんど読めないことも珍しくありません。この理解しがたい文書を解読する技術に、米グーグルが取り組んでいることが発表されました。

↑何と書いてあるのかわからない!

 

これはインドで開催されたイベントで発表されたもので、画像認識技術「Googleレンズ」の新機能という位置づけです。グーグルによれば、薬剤師の協力のもと、医師の筆跡を解読する方法を検討中とのことです。

 

 

この機能が実現されれば、ユーザーは処方箋の写真(Googleレンズで直接撮影、ないし後に写真ライブラリから取り込み)を使い、メモに書かれた薬を解読できる見通しです。イベントでは、グーグル幹部がGoogleレンズで処方箋を撮影すると、薬がハイライト表示されることを実演していました。

 

↑まるで暗号のようなメモも…

 

もっとも、グーグルは声明で「手書きの医療文書を電子化する際、薬剤師などの人間を補助する技術として機能するが、この技術によるアウトプットだけで判断できない」と述べています。

 

つまり薬剤師が処方箋を読み解くための助けになるものの、Googleレンズが検出した結果を鵜呑みにはしないで下さい、という意図のようです。

 

なおグーグル広報は、この機能がまだ一般公開されるかどうか決まっておらず、あくまで「研究用プロトタイプ」に過ぎないとコメントしています。

 

今回のイベントでもう1つ興味深いことは、インドには世界で最も多くのGoogleレンズユーザーがいると明かされたことでしょう。約14億人(2021年時点)もの人口を抱えるインドはハイテク大手各社にとって重要な市場であり、いずれは中国以上の激戦区となるのかもしれません。

 

Source:TechCrunch

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