Apple Watchの音声アシスタントSiriが誤作動して、スポーツジムに銃撃犯が現れたと勘違いした15人もの武装警官が駆けつけてしまったと報じられています。
オーストラリア現地のニュースによれば、ムエタイ選手でボクシングトレーナーのジェイミー・アレインさん(34歳)はApple Watch Series 7を身に着けて生徒を指導していたところ、Siriが勝手に緊急サービスを呼び出してしまったそうです。
現場では覆面パトカーを含む15人ほどの警官が現れ、救急車も何台か正面に停車。そのうち1人が「ジェイミーって誰だ?」と聞いてきたので、自分がジェイミー・アレインですと答えたとのこと。「電話を掛けたのは君だ」と言われたものの、携帯も持っていなかったからあり得ないと思ったと語られています。
が、実際はトレーナーのApple Watchがレッスン中に何度もSiriを起動していたことが判明。そこまでは、さして珍しいことでもないでしょう。
興味深いのは、ワークアウトを指示するときに「1-1-2」と叫んでいたこと。ジムではよくあることですが、「112」はオーストラリアで緊急通報の番号なのでした。ちょうど日本の「110」や、米国の「911」のように。
さらに事態をこじらせたのは、Apple Watchが緊急電話を掛けている間に、インストラクターが「グッドショット」「ナイスショット」と言っていたことでした。そのため通報を受けた担当者は、ジムで銃声が聞こえる緊急事態が起こっていると思い込んでしまったそうです。
誰ひとりとして傷つくことなく、恐ろしい銃撃犯がいなかったのは幸いでしたが、Apple WatchのSiriが勝手に警官を呼ばないように気をつけたいところです。
Source:news.com.au
via:9to5Mac