シンガポール政府と化学メーカーのダウなどが共同で行っているスニーカーのリサイクル事業について、本当かどうかをAirTagにより調査したところ、ほとんどが他国へ輸出されていたことが分かったと報じられています。
2022年、シンガポール政府とダウなどは、寄付された靴のゴム底や中底を遊び場やランニングコースの材料にする取り組みを始めました。
が、米Reutersの記者はダウが以前リサイクルの目標を達成できなかったことから、自ら11足の靴にAirTagをひそかに取り付けて寄附し、実際にどこに靴がどこに運ばれているのかを確認したそうです。
その結果、ほとんどの靴がインドネシアで発見されることに。結局のところ、それらはリサイクル事業に関わる廃棄物管理会社に雇われたという中古品の輸出業者により持ち去られていたそうです。
この調査結果を受け、ダウは国家機関のスポーツ・シンガポールや他のスポンサーとともに独自の調査を開始したとのこと。その後、同社は問題の輸出業者が3月1日からプロジェクトから外れることを確認したそうです。
ダウは声明にて、同社とプロジェクトパートナーは「このプログラムにより回収された靴の不正な持ち出しや輸出を認めず、回収とリサイクル過程の整合性を守ることに引き続き尽力する」と主張しています。
AirTagは時として、思わぬ真実を暴くことがあります。たとえばロストバゲージが持ち主とは正反対の方向に送られていたことや、強盗犯がAirTag入りの荷物を盗んだばかりに居場所が発覚した事件も記憶に新しいところです。
その一方でストーカーに悪用されたこともありましたが、アップルの安全対策により逮捕されたとのニュースもありました。今後もソフトウェアアップデートにより、ますます便利に、そして安全になると期待したいところです。
Source:Reuters
via:AppleInsider