米セールスフォースはOpenAIと提携し、職場向けコミュニケーションツールSlack用のChatGPTアプリを発表しました。社内チャットでお馴染みのSlack上で、最近話題のAIチャットの機能を使えるようになります。
公式発表によると、この新アプリはAIチャットボットを使って「会話の要約、調査ツール、ライティングの支援をSlackで直接すぐに提供する」とのこと。Slackの最高製品責任者であるノア・デサイ・ワイス氏は「これほど自然な組み合わせはない」と述べています。
具体的なメリットとして、さまざまなことが挙げられます。例えば、自分が席を離れている間の会話をAIが素早く要約してくれて、すぐに話題に追いつけたり、AI搭載の調査ツールにより専門知識を学んだり、顧客やチーム内でのメールの下書きを数秒で作成してユーザーが使える時間が増えたり。
このアプリは現在βテスト中であり、参加を希望する企業はOpenAIのサイトから申し込み、ウェイティングリスト(順番待ちリスト)に登録できます。
2022年11月にOpenAIが公開して以来、ChatGPTはユーザーのプロンプト(質問集)に対してオリジナルのエッセイや小説、歌詞を作り上げて人々を驚かせてきました。さらにOpenAIに投資しているマイクロソフトはOpenAIの技術を組み込んだ検索エンジンBingやEdgeブラウザーのリニューアルを発表し、スマートフォンでも利用可能としています。
今回のSlackへの統合は、ChatGPTが単にエンターテイメントだけでなく、職場の生産性を高められるかどうかを検証する実戦テストとなるかもしれません。もし有能であれば、社員がAIチャットボットに頼りすぎるリスクがないかどうかにも注目が集まりそうです。
Source:Salesforce
via:CNN