小型コンピューターのRaspberry Piは、「グローバルシャッターカメラ」モジュールを発表しました。海外向け価格は50ドル(約6800円)で、国内代理店からもすでに販売が開始されています。
ローリングシャッターとは、カメラがフレームを垂直方向にスキャンする方式です。動きが早い物体だと、時間差によりフレーム内のオブジェクトに歪みが生じることがあります。一方でグローバルシャッターはフレームを一度にスキャンするので、そのような問題は発生しません。
同製品はグローバルシャッターカメラを採用し、高速で動く物体を歪みなく撮影することができます。これによりマシンビジョンやスポーツ、工業プロセスなどの用途に最適だとうたっているのです。
カメラには6.3mmのSony IMX296センサーを搭載。CSIコネクタを備えたRaspberry Piボードと接続できます。またC/CSレンズマウントを採用し、6mm CSマウント/16mm CマウントのCGLレンズを装着することができます。
なおRaspberry Piは先日、2023年第2四半期(4月〜6月)には供給量が以前のレベルにまで回復し、同年下半期には潤沢に供給されると発表しています。廉価なコンピューターで高速に動作する物体を撮影する場合には、魅力的なソリューションとなりそうです。
Source: Engadget