動画ストリーミングサービス大手のNetflixの原点は、DVDを郵送してレンタルするサービスでした。これがまもなく終わります。同社の公式アカウントは9月29日に「最後のディスクを出荷する」として、DVDレンタル事業を終了することを発表しました。
Netflixは公式ブログに「Netflix DVD- The Final Season」と銘打った声明を掲載。連続ドラマシリーズの最終シーズンになぞらえてのことでしょう。
After an incredible 25 year run, we’ve decided to wind down https://t.co/6h2lrcGg2b later this year.
To everyone who ever added a DVD to their queue or waited by the mailbox for a red envelope to arrive: Thank you! https://t.co/McxJUlLlGF pic.twitter.com/nBXzgvvv7p
— Netflix (@netflix) April 18, 2023
この記事で同社の共同CEOテッド・サランドス氏は25年の歳月を振り返り、「わが社は今年後半にDVD.comを終了することを決定しました」と発表。自社の目標は常に会員に最高のサービスを提供することだが、(DVDレンタル)ビジネスが縮小し続けている中ではますます難しくなると述べています。
NetflixがDVDレンタル事業のため「DVD.com」ドメインを取得したのは2012年3月のこと。同社によれば、初めて出荷したDVDは1998年3月10日の『ビートルジュース』であり、これまでに出荷したDVDの総数は52億枚以上にのぼるそう。一番人気の映画は『The Blind Side』(邦題は『しあわせの隠れ場所』)だったと言います。
日本でもレンタルCD・ビデオ店が姿を消しつつありますが、その原因の1つと思われるNetflixがいままでDVDレンタルを続けていたのは意外な感も……。また一つ時代が過ぎていきます。