iPhoneとAndroidはスマートフォン市場で激戦を繰り広げていますが、最近ではAndroidからiPhoneに乗り換えた米国ユーザーの比率が5年ぶりの高水準になっています。また、iPhoneアプリの方がAndroidアプリより使いやすいと感じる理由につき、ベテランユーザーが分析を語っていました。
そんななか、iPhoneの方がAndroidスマホよりも直感的に操作が分かりにくく、ユーザーが苦労している可能性を示す調査データが公開されました。
米スマートフォン比較サービスGreen Smartphonesは、AndroidとiPhoneのどちらが使いやすいか確認するため、米国のAndroidユーザーとiOSユーザーが基本操作につき、どれだけGoogle検索を使っているかの「月間平均検索数」を調べました。
たとえば「スクリーンショットの撮り方」をググる回数が多ければ、それだけ操作が分からず困っている、というわけです。要は、基本操作につき月間平均検索数が少ない方が「より直感的である」ことを示すと解釈されています。
その結果は、スクリーンショット撮影方法やQRコードの読み取りではiOSが下回っているものの、「画面録画の撮り方」ではAndroidの250%、「電話番号をブロックする」では143%、「工場出荷状態にリセットする」では626%も上回っています。
これらを合計すると、「iPhoneユーザーはAndroidユーザーよりも、基本操作につき58%も多く検索している」ということ。そこから、Green Smartphonesは「AndroidはiOSよりも58%使いやすい」との結論を出しています。
とはいえ、AndroidからiPhoneに乗り換える米国ユーザーの比率が高まっているとのデータと合わせて考える必要があるでしょう。つまり、Androidユーザーは使い慣れている人が多いのに対して、iPhoneユーザーは初心者が増えており、検索回数も高めになっている可能性もあります。
結局のところ、どちらのOSにも長所と短所があります。iPhoneは5~6年間もソフトウェア・アップデートを受けられ、高品質のアプリはAndroidより先にiOSに登場することが多いもの。それに対してAndroidはユーザーが自分に合わせてカスタマイズしやすく、各ユーザーの好みによるところが大きそうです。
Source:Green Smartphones
via:PhoneArena