サムスンは、これまで常時表示(スリープ状態でも明るさを落として時刻などを表示)機能を、最上位フラッグシップ・スマートフォンのみに限定していました。2022年はGalaxy S23 Ultraだけでしたが、次期「Galaxy S24」シリーズではより安価な2機種にも同機能がやって来ると著名リーカーが示唆しています。
サムスンの未発表製品に詳しいリーカーのIce universe氏は、「はい、Galaxy S24/S24+はLTPO画面を使う」とツイートしています。
Yes, Galaxy S24/24+ uses LTPO screen.
— ICE UNIVERSE (@UniverseIce) August 1, 2023
このLTPOとは、iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Maxにも搭載されたバックプレーン(ディスプレイの駆動素子を形成した基板)技術のこと。両モデルが1~120Hzの幅広い可変リフレッシュレートを実現した基礎にあるものです。1Hz=1秒に1回だけ画面を更新することで、消費電力を抑えられます。
つまり、Galaxy S24/S24+にLTPO画面が採用されることは、素早い表示が不要の時はリフレッシュレートを1Hzまで下げておくことで、電力効率が上がり、バッテリー駆動時間が延びる可能性を意味しています。
現行モデルのGalaxy S23とGalaxy S23+は最大120Hzまで上げられるものの、48Hzまでしか下げることができませんでした。たとえ静止画であれ、「画面を1秒間に48回」も書き換えており、LTPOを採用したGalaxy S23 Ultraより電力の浪費が多くなっていました。
サムスンが最上位モデル以外にLTPO技術の採用を避けてきた理由の1つは、おそらくコスト増でしょう。Ice universe氏は、これによりGalaxy S24とGalaxy S24+の価格が高くなるかどうかには言及していません。
かたや次期「iPhone 15」や「iPhone 15 Plus」は、LTPOを採用しないとの予想が有力です。もしもサムスンがGalaxy S24/S24+にLTPOを採用しながら値上げを見送れば、アップルに対する競争力が高まるかもしれません。
Source:Ice universe(Twitter)
via:Wccftech