Apple(アップル)による独自の5Gモデム開発が思うように進んでいないことを、The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)が報告しています。
Appleは2019年にIntel(インテル)のスマートフォン向けモデム事業を買収し、2023年秋にはモデムチップを完成させるという目標を設定していました。このプロジェクトは「Sinope(シノーペ)」と呼ばれ、新型iPhoneにも搭載される予定でした。
報道によれば、Appleは独自の5Gモデムの開発に数十億ドルを費やしてきたとのこと。しかしその結果は、全く使えないプロトタイプしか出来上がっていないというのです。昨年末にテストされたモデムチップは遅すぎてオーバーヒートしやすく、回路基板はiPhoneの半分を占めるほど大きかったとのこと。
現在、Appleの関係者は自社の5Gモデムチップについて「Qualcomm(クアルコム)の最新チップから3年遅れだ」との認識を漏らしています。そして、AppleがQualcommへの依存をやめられるのは、最も早くて2025年になるとのこと。プロセッサからモデムチップまで自社開発したいAppleの苦悩は続きそうです。
Source: The Wall Street Journal via MacRumors