Apple(アップル)がSafariブラウザで「DuckDuckGo」の採用を検討していたことが、Bloomberg(ブルームバーグ)により報じられています。
DuckDuckGoとは利用者の保護とプライバシーを重視した検索エンジンで、「Vivaldi」や「Tor」といったブラウザの標準検索エンジンに採用されています。またDuckDuckGoからは、ブラウザアプリもリリースされています。
報道によれば、Appleは2018年にSafariのプライベートブラウジングモードで、Google(グーグル)のかわりの標準検索エンジンとして、DuckDuckGoを検討していたとのこと。AppleとDuckDuckGoは約20回のミーティングや電話会談を行いましたが、最終的にこのアイディアは却下されてしまいました。
DuckDuckGoが採用されなかった理由としては、同ブラウザが検索情報をMicrosoft(マイクロソフト)の「Bing」に依存しているため、同社に何らかのユーザー情報が提供されることを恐れたとのこと。Appleとしては、SafariにDuckDuckGoを採用するには慎重なリスク調査が必要だろうと考えていたようです。
Appleが販売するiPhoneやiPad、MacのSafariの標準検索エンジンには、Googleが長らく採用されています。またMicrosoftは、BingをAppleに売却することも検討していたようです。個人的には、プライベートブラウジングモード限定なら、DuckDuckGoを標準検索エンジンとして使ってみたかった気もします。