これまでPixelスマートフォンの顔認証機能は、画面ロック解除だけに利用でき、アプリへのログインや支払いに使うことはできませんでした。それが最新モデルPixel 8やPixel 8 Proでは、「Googleウォレットなどの銀行や支払いアプリが利用できるようになりました」とされています。
しかし、Pixel 8シリーズは以前のモデルと同じく、前面カメラが1つしかありません。つまり、顔認証ハードウェアも変わりないのですが、なぜ高性能になったのか? それをGoogleが「新しい機械学習の進歩のおかげ」と説明しています。
iPhoneのFace IDで銀行の決済などができたのは、3D顔認証を導入しているためです。それに対してAndroidスマートフォンは、何年も前から顔ロック解除を採用しながらも、2Dモデルを使っているため安全性に乏しく、決済などセキュリティが求められることには利用できませんでした。、
これにつきGoogleは、先日のイベント「Made by Google」で詳しく触れませんでした。しかし、Pixel 8シリーズを発表するサイトでは「Google Tensor G3はTitan M2セキュリティチップと連携して個人情報を保護し、Pixelを高度な攻撃に強くします。そして今、Pixel 8の顔認証ロックは最高レベルのAndroid生体認証クラスに適合」したからだと述べています。
では、Googleのいう「最高レベルのAndroid生体認証クラス」とは何か? Android Centralは、Android端末の生体認証セキュリティには様々な階級があり、クラス3が最も強く、クラス1が最も弱いとコメント。Pixel 8シリーズは、最強のクラス3というわけです。
Pixel 8シリーズのAIによる強化は、「ベストテイク」や「編集マジック」に注目が集まりがちです。ですが、日常的によく使うキャッシュレス決済などを「顔だけで完了」は快適さを飛躍的に増すことになりそうです。
Source:Google, Android Central
via:BGR