ケータイキャリア各社は2023年、相次いでプランを刷新しています。魅力あるプランがそろう中、大手通信キャリアの一角であるKDDIも9月、これまでにない料金プラン「auマネ活プラン」をリリースし、注目を集めています。
今回は、2024年の新NISA開始を前に検討の余地がありそうな本プランを、格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。
単なる値上げ? 「使い放題MAX 5G/4G」と「auマネ活プラン」を比較
現在、auが広く展開している料金プランは「使い放題MAX 5G/4G」です。これは、月額料金7238円(税込)の使い放題プランで、データ利用量が3GB以下の月は自動的に1650円(税込)が割引される仕組みとなっています。
新しく始まったauマネ活プランは、使い放題MAX 5G/4Gをベースとした料金プランで、基本的なプラン内容はほぼ同等です。
使い放題MAX 5G/4G | auマネ活プラン | |||
データ容量 | 〜3GB | 〜無制限※2 | 〜3GB | 〜無制限※2 |
割引適用前 | 5588円 | 7238円 | 5588円 | 7238円 |
割引サービス | ・auスマートバリュー -1100円 ・家族割プラス(3人以上※3) -1100円 ・au PAY カードお支払い割 -110円 | ・auスマートバリュー -1100円 ・au PAY 残高還元特典 最大-800円※4 | ||
割引適用後 | 3278円 | 4928円 | 3688円※5 | 5338円※5 |
使い放題MAX 5G/4G との金額差 | – | – | +410円 | +410円 |
※1 価格は税込表示です。
※2 テザリング・データシェア・世界データ定額は、合計30GBまで利用できます。
※3 家族が2人の場合、月額550円(税込)の割引が適用されます。
※4 auの利用料金の支払いには充当できません。
※5 実際の請求金額とは異なります。
双方のプランで大きく異なる点は、適用可能な割引サービスの数です。
上の表の通り、使い放題MAX 5G/4Gが3つの割引を適用できるのに対し、auマネ活プランは、2つの割引しか適用できません。割引後の価格を比較すると、auマネ活プランは使い放題MAX 5G/4Gより410円(税込)高くなるため、これだけだと単なる値上げのような印象を受けます。
銀行・証券・クレカなど、au経済圏を利用するたびお得度アップ!
一見すると料金が高いだけのプランに見えるauマネ活プランですが、au PAY カード・au PAY・ auじぶん銀行・auカブコム証券といった金融サービスと組み合わせることで、真価が発揮されます。
特にチェックしておきたいのが、以下の5つの特典です。
月額料金が最大20%ポイント還元される「通信料金ゴールドカード特典」
au Payの還元率が最大2%になる「au PAY決済特典」
ゴールドカード還元率が最大1.5%にアップする「au PAYカード決済特典」
銀行金利が最大で年0.3%に上がる「金利優遇特典」
投資信託のポイント還元率が高くなる「クレカ積立特典」
ひとつめの通信料金ゴールドカード特典は、auマネ活プランの支払い方法をau PAY ゴールドカードに設定することで、月額料金分のPontaポイント還元率が最大20%になる特典です。
最大20%なのは12か月限定(13か月目以降は10%)であることや、au PAY ゴールドカードには年会費1万1000円(税込)が設定されていることなどの注意点はありますが、それでもなお、見逃せないポイント還元率を得られる特典といえるでしょう。
2つめのau PAY決済特典は、決済サービスであるau PAYの還元率が上がる特典です。
au PAYの還元率は通常0.5%ですが、auマネ活プランに加入するとプラン特典分が0.5%追加され、合計1%の還元率となります(プラン特典分は150ポイント/月の上限あり)。さらに、au PAY ゴールドカードを使ってau PAY 残高にチャージすると、「ゴールド特典」としてもう1%アップし、最大で2%の還元率となります(ゴールド特典分は1000ポイント/月の上限あり)。
3つめのau PAYカード決済特典は、auマネ活プランを契約しているユーザーがau PAY ゴールドカードで決済すると、通常還元率の1%にプラン特典が0.5%追加され、最大1.5%の還元率になる特典です。ただし、プラン特典分は250ポイント/月の上限があることに注意が必要です。
4つめのauじぶん銀行の円普通預金の金利は、通常だとメガバンクと同様に年0.001%(税引前)となっています。しかし、au マネ活プランに加入すると、金利優遇特典として0.05%(税引前)、au PAY ゴールドカード会員ならさらに0.05%(税引前)が追加されます。
これに加え、au PAYの口座連携など、ほかのauサービスと組み合わせることで、金利は年0.3%(税引前)まで上昇し、他行と比較しても高金利なサービスに変わります。(0.3%の金利適用は平均残高1000万円まで)。これは、仮に100万円を1年間預けると、税引前で3000円、税引後でも2391円の利息を得られる金利です。通常の金利0.001%の場合は、100万円預けても約10円の利息なので、大きなお得を実感できるはずです。
最後のクレカ積立特典は、auカブコム証券で投資信託を購入した際のポイント還元率がアップする特典です。
通常、投資信託をau PAYカードで積立購入した場合の還元率は1%ですが、auマネ活プランに加入すると特典として0.5%アップし、合計還元率は1.5%となります。さらに、au PAYゴールドカードとNISA口座を所有している場合は、「ゴールド&NISA特典」として還元率が1.5%アップし、最大3%という高還元率で投資信託を購入できます。
年間約5万円も還元! お得のカギはau PAY ゴールドカード
これまで紹介してきた通り、auマネ活プランは各種金融サービスと連携することで、大きな還元率や金利優遇を得られるプランですが、適用条件などが若干込み入っているため、実際にいくら得するのかが把握しにくいというデメリットがあります。
その点はauも理解していると見え、情報を入力するだけでauマネ活プラン加入時にいくら得するかがわかる、「おトク度かんたんシミュレーション」を用意しています。
下の表は、さまざまなサービスを使用したモデルケースですが、auマネ活プラン加入時は年間2万7133円相当分、さらにau PAY ゴールドカード所有者は年間5万2203円相当分という大きな還元を得ることができています。
シミュレーションの入力内容 | ・auスマホ利用料金:5580円※6 ・au PAY カード支払い:5万円 ・au PAY カードでのau PAY 残高チャージ:3万円 ・au PAY(コード支払い/ネット支払い):3万円 ・auじぶん銀行:100万円 ・auカブコム証券(クレカ積立):3万3000円 |
シミュレーション結果 | 【auマネ活プラン加入時】 合計 年間2万7133円相当分おトク |
【+ au PAY ゴールドカード加入・支払い時】 合計 年間5万2203円相当分おトク |
※6 auスマートバリューが適用されているauマネ活プランの月額料金(税抜)です。
前述した通り、au PAYゴールドカードは年会費が1万1000円(税込)かかりますが、au経済圏のサービスを横断的に使うと決めてしまえば、年会費を大きく超える還元を得られるでしょう。
新NISAの開始で投資が盛り上がる今、少しでもお得に投資できる方法として、auマネ活プランは注目すべき選択肢です。さらに詳しい内容をモバワンの記事で詳細に解説しているので、本プランへの加入を検討している人は、ぜひアクセスしてみてください。