「iPhone 15 Pro Max」に採用された、ガラスとプラスチックのハイブリッドレンズの特徴と今後の展望について、著名アナリストのミンチー・クオ氏が説明しています。
一般的にスマートフォンのカメラではプラスチックレンズが搭載されています。しかし、iPhone 15 Pro Maxは、光学5倍ズームを可能にした「テトラプリズムレンズ」を搭載しており、このテトラプリズムレンズにはガラスとプラスチックのハイブリッドレンズが使用されているのです。
クオ氏によれば、プラスチックレンズと比べて、ガラスレンズは歪みが少なく、画質が優れているとのこと。一方でサイズは大きくなり、スマートフォン内でより多くのスペースと強力なモーターが必要となります。また、落とした時に損傷する可能性も高くなるそう。
そのため、iPhone 15シリーズでも最上位モデルのPro Maxでのみハイブリッドレンズが採用されたのです。同モデルは「1G3P」と呼ばれる、1枚のガラスと3枚のプラスチックレンズを搭載し、ガラスレンズとプラスチックレンズの利点を組み合わせた構成となっています。
さらにクオ氏は、ハイブリッドレンズがハイエンドなAndroidスマートフォンに搭載される可能性も指摘。ガラスを使った新レンズが多くのスマートフォンに導入されるようになるかもしれません。