アップルのゲーム配信サービス「Apple Arcade」の将来性に懸念を抱く開発者のインタビューが、mobilegamer.bizに掲載されました。
Apple Arcadeとは2019年にスタートしたゲーム配信サービスで、定額(月額900円/年額6000円)を支払うことで、200本以上のゲームが遊び放題となります。ゲームには広告や追加の課金がなく、自分以外の5人とサブスクリプションを共有できるのも特徴です。
しかし、mobilegamer.bizの取材に応じた、ある開発者によれば、Apple Arcadeの周辺には「死のにおい」が漂っているそう。
同開発者は「トップにはゲームに対する情熱と敬意が必要だが、それがない」と指摘し、「音楽やテレビに投資するのと同じようにApple Arcadeに価値を見出し、投資しているとは思えない」と述べています。
mobilegamer.bizの記事では、Apple Arcadeからゲームディベロッパーへの支払額は数年前から減少しており、2020年10月からは顕著に減少していると言われています。支払いには契約一時金と、プレイごとの「ボーナスポール」の2つがありますが、この計算方法も不透明とされているのです。
また、シナリオが短いゲームやプレミアムインディーズタイトルは、長期的にインストールされるタイトルよりも収益が少なくなるようです。
アップルは2021年4月にApple Arcadeを再起動し、多数のプロジェクトをキャンセルしました。鳴り物入りで登場した同社のゲーム配信サービスに未来があるのかどうか、今後が注目されます。
Source: mobilegamer.biz via MacRumors