アップルが、iPhone向けの最新OS「iOS 17.4」の配布を開始しました。
iOS 17.4では欧州連合(EU)向けに、サードアプリストアを提供したり、サードアプリストアからアプリをインストールしたりすることが可能となりました。また、アプリでサードパーティーによる支払いオプションを使用することもできます。さらに、サードパーティーのブラウザエンジンに対応し、サードパーティーの決済アプリでNFCを利用することも可能に。
そんなiOS 17.4では、「Apple Podcast」も進化を遂げました。文字起こし機能により、英語、スペイン語、およびドイツ語でオーディオと同時にテキストがハイライト表示され、エピソードを追うことができます。また、エピソードをテキストで全て読んだり、単語や語句で検索したり、タップしたところから再生したり、VoiceOverなどのアクセシビリティ機能を使用したりすることが可能になりました。
その他には、キノコや不死鳥、ライム、切れた鎖、首を振っている顔などの新しい絵文字が使用可能に。また、18個の人と身体の絵文字に左右のどちら側も向いているオプションが追加されました。
iOS 17.4の機能強化とバグフィックスとしては、以下が挙げられています。
・ミュージック認識で、見つけた曲をApple Musicのプレイリストやライブラリ、Apple Music Classicに追加することが可能に
・対応している言語で受信したメッセージを読み上げる新しいオプションをSiriに追加
・「盗難デバイスの保護」には、常に、またはよく知っている場所から離れたときにだけ、セキュリティ遅延を求めるオプションを追加
・iPhone 15とiPhone 15 Proの機種で、「設定」の「バッテリーの状態」にバッテリーの充放電回数、製造日、および最初の使用を表示
・「探す」で連絡先の写真が空白になる問題を修正
・デュアルSIMを使用している場合に電話番号が主回線から副回線に変更されて、メッセージの送信先グループに表示される問題を修正
全体的には、iOS 17.4はEU向けのアップデートが主な変更点となっています。とはいえ、バグ修正やセキュリティアップデートも含まれているので、時間があるときに早めにアップデートしておきましょう。
Source: MacRumors