アップルが「家の周りでユーザーを追いかけるモバイルロボット」や、「ディスプレイを搭載して移動する家庭向け卓上デバイス」を開発していると、米メディアのブルームバーグが報じています。
自律走行が可能な家庭向けロボットとしては、2021年9月にアマゾンが発表した「Astro」があります。同ロボットはタイヤを搭載し、障害物を避けながらの移動が可能。本体のディスプレイではビデオ通話を利用したり、屋外から見守りカメラとして使ったりすることもできます。
ブルームバーグによれば、アップルは「家の中の雑然とした空間を移動するのに役立つAIアルゴリズム」を開発しているとのこと。将来的には「シンクで食器を洗う」などの雑用をこなせるロボットも検討していますが、その開発は非常に難しく、10年以内に実現する可能性は低いと見られています。
卓上型デバイスに関しては、画面内の人の頭の動きに合わせてディスプレイも動作するなどの機能が想定されているそう。しかし、小さなスタンドの上で画面のバランスを取ることは難しく、開発を進めるべきかどうかが議論されていると言います。
これらのプロジェクトは研究の初期段階にあり、一般向けに公開されるかどうかは現時点で不明。アップルは先日、電気自動車への参入を断念しましたが、本当に家庭用ロボットを投入する日は来るのでしょうか?