サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」には、薄型の特別モデル、通称「Galaxy Z Fold6 Slim」が開発中だと噂されてきました。新たなサプライチェーン情報によれば、本製品の準備が進んでおり、数か月後に中国などで発売されると言われています。
韓国の電子業界誌・The Elecによると、Galaxy Z Fold6 Slimのディスプレイは広くなるとのこと。折りたたみ画面は8インチ、外側のカバーディスプレイは6.5インチとなり、Galaxy Z Fold6標準モデルの7.6インチ/6.3インチより大きくなると伝えています。
このGalaxy Z Fold6 Slimモデルは、早ければ2024年の第4四半期に発売される見通し。中国など一部の市場で40万~50万台を出荷する予定と報じています。
ディスプレイの広さは優れているものの、薄くするためにSペンのデジタイザー(ペンの位置や圧力などを検知してデジタル信号に変換するセンサー層)を削除したとのこと。つまり、Galaxy Z Fold3以降で利用できたSペンが使えなくなるようです。
また、Galaxy Z Fold6 Slimが「標準モデルより高いスペックを実現している」とThe Elecは述べています。具体的にどのスペックが優れているのか、搭載プロセッサーが異なるのかは不明です。
ある部品メーカーの関係者によると、Galaxy Z Fold6 Slimの開発は今年(2024年)の第1四半期に急きょ始まったとのこと。サムスンのスマホ開発は通常、1年以上かかるため、Galaxy Z Fold6標準モデルよりも発売が遅れるのはやむを得ないでしょう。
中国などにGalaxy Z Fold6 Slimが投入されることは、テック系情報サイトGizmochinaも主張していました。それらしき製品が、中国3C期間の認証を通過したことも確認されています。
すでにGalaxy Z Fold6標準モデルの「フルスペック」も著名リーカーが公開しており、折りたたみ時の厚さは前モデルより1.3mm薄い12.1mmになると言われています。Galaxy Z Fold6 Slimがどれほど薄くなるか、興味深いところです。
Source: The Elec