サムスンは、縦折りスマートフォン「Galaxy Z Flip」シリーズの宣伝において、通常はライトユーザー向けに写真撮影や通訳モードなどを中心にアピールしています。最新のGalaxy Z Flip6では、ドラえもん特別エディションも発売していました。
しかし、同社は米国の警察がGalaxy Z Flipシリーズを取締り用のボディカメラとして活用しているとのニュースリリースを発表しました。
公式リリースによると、米ミズーリ州の二つの警察署がパイロット(テスト)プログラムに参加し、Z Flipを日常業務に組み込んでいるとのこと。その中には透明性を促進するためのボディカメラとしての使い道も含まれており、警察がこうした方法で折りたたみデバイスを活用するのは初めてだと述べています。
一般販売されているZ Flipと警察が使っているものには、いくつか違いがあります。まず、ボディカメラのソリューション企業として知られる米国のVisual Labsと協力し、法執行機関向けにカスタマイズしたとのこと。
その一つは、緊急時にボディカメラの録画を始められるよう、音量ボタンを再マッピング(割り当て)していること。また、容疑者を追跡するために高速で走っていると検知したり、ダッシュカムと併用したり、パトカーの非常灯が作動したとき、自動的に録画を始めるように設定したりできるというものです。
この警察向けGalaxy Z Flipの試験導入は、米国の五つの州で25の都市警察に拡大されているそうです。
自社製品を法執行機関に活用させることに関与しているハイテク企業は、サムスンだけではありません。例えば、米アマゾン傘下のスマートドアベル企業のRingは、令状なしに警察に映像を提供していました。が、その後に要求に応じるのは止めると表明しています。
折りたたみスマホ市場はまだまだ規模が小さいため、サムスンも新たな市場の開拓に苦労しているのかもしれません。
Source: Samsung
via: Engadget